2005年に発刊されたノストラダムスの予言集の解釈本では、このフランス人占星術師によってエリザベス女王の死去が正確に指摘されており、また新国王のチャールズ3世に間も無く降りかかる予期せぬ出来事についても示されている。
ミッシェル・ド・ノートルダムは、通常ノストラダムスとして知られており、彼の著書である『予言集』を1555年に書き上げ、西暦3797年までに未来で起こる出来事を、942編の四行詩で書き綴っている。
2005年にイギリス人の作家、マリオ・レディング氏は、自身の著書である『Nostradamus: The Complete Prophecies for the Future』 の中で、エリザベス女王の死とその次に英国王室に起こる出来事を解読している。
ノストラダムスの四行詩には、一つ以上の予言が含まれており、それは暗号的な言葉使いで表現されている。この暗号的な言い回しは、過去何年にも渡って、予言された出来事を何度も明らかにして行くにつれて、様々な解釈を生んでいる。
予言に対して懐疑的な人々は、時折ノストラダムスの四行詩の漠然とした表現に注目し、その曖昧さと言う点において、解釈の幅をオープンなままにして来た。
サイエンス作家のブライアン・ダニング氏は、Daily star紙に語った事によると、「この占星術師の四行詩は、誤解を招く表現が多く使われて、都合よく解読されたきた経緯があり、起こりうる現実を解釈するために、表現が捻じ曲げられてきた。」
しかしながら、レディング氏は2005年の自身の著書における解読内容についてこう説明する。「この本の内容について、イギリス人の多くは、特に何の驚きも持たないあろう。」
レディング氏は続けて自身の論理を展開する。「ノストラダムスがそれぞれ四行詩に番号を付する表現方法とは、その番号が、予言が現実となる年を示していて、この解釈で見ると、予言が2022年のエリザベス女王の死と、チャールズ3世が王位を継承するという内容を明らかしている。」
彼は四行詩の第10巻の22番目について書き記している。「おそらく2022年頃にエリザベス女王が、96歳で母上よりも5歳短くその生涯を閉じ、その後にチャールズ皇太子がその王位を継承するであろう。」
また、この22番目の四行詩は、次の事も指摘している。
“離婚に同意したくないがために
その後、その者は価値のないものとして認識されることになる。
島々の王は力づくで追い出される。
その代わりに、その地位には王の印のない者が据えられるだろう。”
レディング氏は、「カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど多くの領土を統治していたことから、その島々の王とは、エリザベス女王のことである。」と主張している。
更に、「チャールズ皇太子の年齢と、彼がダイアナ妃と離婚した事で、英国連邦の国民が新しい王には相応しくないという”憤り”の思いが相まっているのだ。」と指摘する。
「チャールズ皇太子は、息子が王位継承権を放棄する事に同意していて、問題は二人の内どちらの方なのかという事。四行詩の最後の一文では、ノストラダムスははっきりと” その地位には王の印を持たない者が据えられるだろう。” - それは、次に予定されているウィリアム王子は、既に候補には居ないという意味である。」
更にレディング氏は続ける。「当初から示している通り、ヘンリー王子が次の王位継承者となるであろう。」
この作家は悲しいことに2017年に死去している。そして、彼の最も有名な著書が、今このような形で注目を浴びようとは、知る由もなかった。しかし、彼の息子であるローリー氏がネットニュースサイトのMy Londonにて「父の作品が、より多くの人々の議論の的になっている事に驚いてる。」と語った。
死の直前のインタビューにおいて彼は、「実質的に、全ての四行詩予言は、正確もしくはそれに近い形で、現実のものとなる。それは2009年の金融危機や2015年のパリでのテロリストの襲撃事件をも含んでいる。」と訴えている。
イギリス大衆紙The Sunは、ノストラダムスがこれまで予言した事の中で2023年に対する出来事を報じている。それは、ウクライナに起因するものと、中国と台湾の対立に起因する二つの大きな戦争の始まりであり、次の一文で纏められている。
「七か月の世界大戦、悪魔の行為により、多くの人々が死ぬ。」
火星について言及している四行詩では、2つの大きな意味で異なる解釈が持ち上がって来ている。一つ目は、宇宙に関して火星の植民地化が前進するであろうというもので、もう一方ではそうはならず、地球の空の話にまで後退するであろうと言う者もいる。
前者を信じる人々は、正しい解釈としてそれはイーロン・マスクの火星移住計画の事であり、ノストラダムスが次なるステップもしくは解決策を明らかににしてゆくだろうと言及している。
また、ノストラダムスはフランシス・ローマ教皇の後継者についても予言しているとされ、「後継者の教皇がスキャンダルに塗れて行くにつれて、フランシス氏は最後の真の教皇であった。」と描写されてると言われる。
【元記事】
Nostradamus’ predictions on Queen’s death have come true – and here’s what’s next